闘病患者支援協会・・・病気に克つ、負けるのは病気そのものではなくて、その精神にあります。病気に克つ精神を持てたとき、難病を克服するチャンスが訪れる。私は信じています。(闘病患者支援協会 会長  山口 祐治)
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設立趣旨


 闘病患者支援協会
設立代表者 山口 祐治

  各種の癌や原因不明で治療法未確立の疾患(難病)を始めとする身体的障害は、不安、抑うつ状態などの精神症状を起こしやすく、また、逆に不安・抑うつ状態が続くと闘病意欲が低いまま経過し、その影響は身体的管理、予後にも及ぶことが明らかになっています。また、現代のライフスタイルは、ストレス・不規則な生活・偏った栄養・運動不足・睡眠不足等、闘病患者、特に仕事を持っている患者にとってはリスクの高い環境下での闘病生活となっていると言われています。

 また、近年日本では、予防医学の発展に伴い、漢方や健康食品と呼ばれるものが多く普及されています。健康食品とは「栄養成分を補給し、または特別の保健の用途に適するものとして販売の用に供する食品」とされています。現在日本では、栄養補助食品、サプリメント、機能性食品、マルチビタミン、特定保健用食品、栄養強化食品等様々な呼び方で販売されており、一部特定保健用食品などでは「改正 特定保健用食品制度」において定義されていますが、その他のいわゆる健康食品と呼称されるものでは法的な区分がありません。健康食品は食品(商品)ですから、法律上は医薬品のように「効果」を表示することはできません。しかし、それは効果がないことを意味するものではありませんし、もちろん効果があるとも断言できません。薬と同等かそれ以上に効くものもあるし、まったく効かないか悪化させるものもあるようです。薬で効かなかった人が、漢方や健康食品で健康を回復した例も多く聞かれています。しかし、このような食品の中には、単に含まれる成分等が身体に良いと謳うものが出回っていることも多く、医師、病院、有識者等の専門家との連携に基づいた医学的・科学的見地から臨床データ等を参考にした健康食品の必要性が高まっています。

 また、このような漢方や健康食品は、闘病患者にとって栄養補助をすると同時に、「人や動物が本来持っている、自然に治る力」(自然治癒力)や免疫力を高めるものと考えられています。それは、病気と正面から向き合い、前向きに闘っていく「心の支え」になるとも言えるからでしょう。このことは、セルフメディケーションとも言われ、「自分の身体は自分で守る」という考え方で、“病気を自分で治す”ことではなく、“病気にならない様に、或いは病気を悪化させないよう前向きに自分の身体と向き合う行動”と言われています。

 このようなことを踏まえ、当法人では、癌や難病を始めとするあらゆる疾患の闘病患者を対象に、漢方や健康食品等に関する、栄養学、薬学、医学的な視点からの科学的根拠に基づいた情報提供をすると共に、セルフメディケーションの立場から闘病生活による様々な相談・助言を通じて、身体の自然治癒力と免疫力の向上となる「心のケア」を含めた心身ともに健康で豊かな国民生活の形成に寄与することを目的とします。

 以上のことに鑑み、この度、上記の目的達成を目指して、関係する有識者・栄養学、薬学、医学などの専門家や、癌や難病などあらゆる疾患の闘病患者を取り巻く諸団体との連携をしながら、活動の推進にあたることになりました。そのためには、活動の規模の拡大と組織体としての基盤を固めるとともに、社会的な借用をより強固にするという意味においても、本法人の設立の必要性を感じ、本設立認証申請手続きに及ぶこととなりました。